「名探偵モンク」のトニー・シャルーブ出演「マーベラス ミセス メイゼル」

特集

時代は1950~1960年代。

類まれな話術とユーモアを持つ専業主婦ミッジ。そして、スタンドアップコメディの才能を見分ける才能を持つカフェ店員スージー。

己の才能を最後まで信じ切ったこの2人の、時代に抗ったサクセスストーリーを描いたのが「マーベラス・ミセス・メイゼル」です。

最終回はまさに圧巻。観終わったその時、幸福感に包まれるのです。

そんな「マーベラス・ミセス・メイゼル」を解説します。

どんなドラマ?

キャキャ
キャキャ

特筆すべきは最終回。こんなに心地いい最終回は珍しいと思います。

最終話は鳥肌ものだし、最後の最後はスッキリ清々しく、幸せな気持ちになれる最高の終わり方です。


【女性の活躍・ヒューマンドラマ・コメディ】

配信開始:2017

シーズン数:5(完結)

舞台:ニューヨーク

感情表現が強めの演出・大人が視聴することを前提とした演出: シーズン1・第1話46:32-46:45。そこ以外はそんなにない。

注意事項:1950~1960年代を舞台としているため、喫煙シーン(室内喫煙を含む)が多く登場します。


【あらすじ】

慎ましく、夫に尽くすことが女の幸せ。女が大学に行くのはエリートの結婚相手を見つけるため。それが当たり前の1950〜1960年代。例にもれず、そう教育されて育ったミリアム(ミッジ)はもちろん、大学卒業と同時に結婚して働いたことはない。

その夫は会社員の傍ら、コメディアンを目指してカフェ「ガスライト」でステージに立っていた。

しかし、笑いのセンスがあるとは言えず。ミッジがガスライトのスタッフに手料理を差し入れて機嫌を取ることで、どうにか枠をもらっていた。

そうやって甲斐甲斐しく夫を支えるミッジに、人生を揺るがすある事件が起きる。

自暴自棄になったミッジはガスライトでやけを起こす。酔いが回った状態でステージに立ち、思いを爆発させた。

彼女の才能にいち早く気付いたガスライトのスタッフ・スージーは、ミッジにコメディアンになることを勧め、自身がマネージャーとなる。

完全な男社会であるショービジネスの世界で様々な妨害にあいながらも、2人で乗り越えていく。

見どころ解説

みどころは2つあります。

トニー・シャルーブが出演

1つ目、まずはなんといっても、「名探偵モンク」でエイドリアン・モンクを演じたトニー・シャルーブが出演していることです

ゲスト出演ではなく、主要キャラとしてのレギュラー出演です。

ミッジとスージーの掛け合い

2つ目は、ミッジとスージーとの掛け合いです。

ステージではミッジの話術が光り、圧巻なのですが。

ステージを降りるとスージーの方が一枚上手なのではと思うほどで、2人の掛け合いは、まるでコントのようなのです。

主要キャスト紹介・キャラ解説

エイブ・ワイスマン / トニー・シャルーブ

コロンビア大学の教授。数学が専門。厳格で融通はきかない。

もう、トニー・シャルーブであることだけでありがたい。

ミリアム(ミッジ)・ワイスマン / レイチェル・ブロスナン

二児の母。毎日ボディサイズをメジャーで測り、独身時代の体形をキープ。

それだけでもすごいのに、夫が寝てからメイクを落とし、夫が起きる前にばっちりメイクをしてまたベッドに入り、ぐっすり寝ていたようにふるまう。

そう、夫にスッピンやセット前の髪は見せたことがないという徹底ぶり。

仕事をしだしてからも、男に対抗するために男みたいになるとかではなく、お洒落をきっちりしてヘアセットもリップもいつも完璧、手入れを重ねた自慢のスタイルも出し惜しみしない。

スージー・マイヤソン / アレックス・ボースタイン

カフェ「ガスライト」のスタッフ。

ぶっきらぼうなのに、意地悪ではない。

ミッジのマネージャーとなり、二人で男社会のショービジネス界に挑む。

ガサツでお金もなく、学もない、と思われてる。なのに、サラっとピアノを弾いてみせたり、なんなら調律までできちゃったりする。

「能ある鷹は爪を隠」を体現している、かっこいい人。

かっこいいし、かわいいし、おちゃめだで、聡明。それがスージー・マイヤソン。

ローズ・ワイスマン / マリン・ヒンクル

ミッジのママ。ミッジに「完璧な女」としての生き方を叩きこんだ張本人。

結婚前はパリに留学して美術を学んでいた。最初はあまり好きではないキャラだったのに、シーズン1終盤、彼女のバックグラウンドを知ると一気にファンになるでしょう。

ジョール・メイゼル/マイケル・ゼゲン

ミッジの元夫。うぬぼれが強いタイプ。

なんだかんだで憎みきれない。

最初はだいぶ困ったちゃんなんですが、シーズンが進むごとに、許せてくる。

総評

シーズン1の第1話を見始めて、実は一度離脱しています。

甲斐甲斐しく夫の世話をし、夫をたてる。夫からの電話一本で駆けつける。

そういったところに感情移入できなかったからです。

しかし、大好きなトニー・シャルーブが出演していたので、「1話は観終えてみよう」と思い、再チャレンジしたところ、1話終盤でドラマの虜に。

まくし立てるようなミッジの漫談中の言葉の流れは圧巻です。

そして、お気に入りのドレスで着飾って、しっかりヘアセットとメイクをしてステージに立ち、外見ではなく、話術できっちり笑いを取る。

そのスタイルを貫くミッジとスージーには、尊敬の念さえ抱き、チャレンジするって素晴らしい、そう思わせてくれるドラマです。

特筆すべきは、フィナーレとなるシーズン5、第9話「4分間」でしょう。

もう、ここだけでも観てほしいくらいですが、そこまでの紆余曲折を知った上での、このフィナーレは格別なので、是非ともそれまでを噛み締めながらじっくり観てほしいです。

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