こんにちは!
平日2時間、休日は6時間を海外ドラマ鑑賞に費やす生活を約20年続けているキャキャです!
私にとっての海外ドラマとは、心の避難場所。
ここでは私の勝手な目線でいろいろな海外ドラマをご紹介します。
みなさんも自分の避難先を見つけて一息つきましょう。
今回は、アマゾンのプライムビデオで配信しているAmazonオリジナル「パワー」をご紹介します。
「パワー」って、どんなドラマ?
【女性が主役・ファンタジー・弱者の逆襲】
配信開始:2023年
シーズン数:1
提供:Amazon Studios
舞台:基本はアメリカ合衆国 その他各国
性的描写:頻繁にはないが、あると露骨な描写
世界各国で10代の少女たちが身体から放電し電流を操ることができるようになる現象が起きる。
古来より、男のやり方で男の為に男だけが活躍するように様々な文化や組織が形成されてきた。
男が身体的に女より優位である“筋力”。それに対抗できる“パワー”を得た女たちが、世界各国で次々と立ち上がる。
「パワー」では世界の5人の女性に焦点をあて、それぞれにとってのパワーとその使い道を描く。
「パワー」の、ここがみどころ!
それはもう、なんといっても“女の逆襲”。
とはいえ、このドラマでは分かりやすく「女VS.男」としいているのですが、個人的には
「現行の理不尽な制度や文化に虐げられてきたすべての人」に観てもらいたい作品です。
男とか女とか、どっちだっていい。
声を挙げられずにじっと耐えることしかできなかった人々が、相手を打ち負かせるパワーを持った時、どう行動するか。
自衛か反撃か。
どこまでが反撃で、どこからがただの攻撃なのか。
打ち負かす快感に溺れて“あいつら”と同じになってはいないか。
パワーを得た人々は自制をもって誇り高く、人生の選択権を取り戻すことはできるのか。
社会的弱者の逆襲と、それぞれの生き様を、とくとご覧あれ。
お気に入り登場人物
ジョス・クリアリー・ロペス/アウリイ・クラヴァーリョ
母はシアトル市長、父は医師。選挙の材料として家族を使われているようだし、仕事でいつも忙しくしている母が嫌い。
「私のことなんて興味ないんでしょ!仕事が大事なんでしょ!」という、見事に定番の思春期具合。
雪解け間近なので、前半はご辛抱を。
ロクシー・モンク/リア・ズミトロヴィッチ
英国の大物ギャングであるバーニー・モンクの娘。だが、愛人の子。バーニーの支援を受けているとはいえ、質素に母娘2人で暮らしていた。
“愛人の子”として生まれ育った劣等感と、父に認められたい思いと怒りがロクシーの原動力。
ある日起きた悲劇がきっかけで、ロキシーのパワーが目を覚ます。
マーゴット・クリアリー・ロペス/トニ・コレット
シアトル市長。政治活動を支えてくれる優しい医者の夫と3人の子供と暮らす。
幸せ家族そのもの。ただし“外から見れば”。
子供を思う気持ちは強いものの、仕事を優先するしかない状況も多々あり、気がつけば子供は“パパっ子”。大事な場面ではいつもパパを呼ぶ。
子供に良い教育を受けさせたい、安全な世界で暮らしてほしい。そのために頑張っているのに。
そんな中、パワーの存在をいち早くキャッチし、パワーを持つ女性の支持を表明。
次第に、パワーをめぐる政治の渦に巻き込まれていく。
そして、その渦はやはり男が動かしていた。
イブ(アリソン)/Halle Bushu
場面緘黙症(※)?いいえ。発することを止めただけ。だって、虐げるだけで私の言うことなんて誰も聞かないじゃないの。届かない言葉にもはや意味はないの。
そんなアリソンは内なる声に従い、発言を取り戻し、パワーを手にし、そしてイブとなる。
※学校や職場などの特定の場所で話せなくなる
タチアナ/ズリンカ・ツヴィテシッテ
元体操選手。オリンピックに出場することを夢見る少女だった。純粋に夢見るタチアナとは裏腹に、良心が貧しい中で練習費用を捻出してくれるのは、オリンピック選手になりお金を稼がせたいから。
お金持ちになる為の道具に過ぎなかった。
そんな中でも妹のゾーイとは仲良し。ゾーイがいたから頑張れる。
しかし、練習中に親ほどの歳の大統領に気に入られ、結婚を強いられる。夢を奪われた少女は独裁者のトロフィーワイフとなり、笑顔を捨てて生きていた。
そんな毎日でも、結婚を機に生き別れたのような形になっていたゾーイをいつも思っていた。
さいごに
・自分の意見が尊重されない
・意見を求められもしない
・実力ではなく性別や、社会的カテゴリーで判断される
そんな人はたくさんいるでしょう。
あなたが自分を虐げているヤツらを負かせるパワーを手に入れたら、どうしますか?
パワーを持つか持たないか選択できるとしたら、どちらを選びますか?
権力者(このドラマでは男性)は、それまでの自分達の地位が脅かされた途端、躍起になってそれを守ろうとする。
身の危険を感じて怒りだす。
今さら何なんだ。その危機感、無力感、絶望感…それらは、女たちが長年抱いてきたもの。
辛いでしょ。ええ、知ってる。
「男が優位性を保てるような社会を無理やり造りでもしないと、男は女に勝てない。」そう太古の昔に気づいたのよね、男たちは。ご苦労様でした。
下位を強いられる全ての人へ。そろそろ、ちゃぶ台ひっくり返しませんか。
とはいえ残念ながら、実際には難しい人が多いですね…
なので「パワー」を観て擬似体験してスッキリして明日も乗り切りましょう!